COVID-19対応期間中のライセンス等の特別提供
(English information will appear soon)
ZoomやWebExなどのオンライン授業の実施のための基盤サービスの特別提供が、COVID-19対応期間に限定しておこなわれていますが、それ以外にも特別提供されているものがあります。
ここでは、そのような特別提供されているライセンス等に関する情報をとりまとめています。
- MATLABキャンパスライセンス(MathWorks社、8月末までの無償提供)
MATLABキャンパスライセンス
MATLABについて
MATLAB(マトラボ)は、アメリカ合衆国のMathWorks社が開発している数値解析ソフトウェアであり、その中で使うプログラミング言語の名称でもあります。C言語などの汎用言語と違い、
- 変数の型を宣言しなくて良いなど簡単な文法で書くことができる
- グラフ等を描く関数が用意されているので複雑で長いコードを書かなくて良い
というメリットがあります。
特別提供のメリット
- Online/リモート対応
- MATLABをインストールしアクティベーションした後は、インターネットに接続することなく、オフラインでMATLABを利用可能です。個人で所有するPCにもインストール出来ますので、自宅でもMATLABを使用できます。WebブラウザからMATLABにアクセスできるMATLAB Onlineや、ファイル共有システムのMATLAB Driveも提供されますので、オンライン上で学生とコース教材を共有することができます。
- Academic向けに提供される全ての製品(約100製品)を利用可能
- オプション製品を組み合わせることにより、理工学系だけでなく、医学、農学、スポーツ科学、心理学、経済学など幅広い研究分野で活用いただけます。江戸時代の古文書に書かれている”くずし字”の識別や、選挙結果の分析など、文系・社会科学系でも使われています。 例)制御システム/データサイエンス/ディープラーニング/自動運転/画像処理/機械学習/予知保全/ロボット工学/信号処理/無線通信/パワーエレクトロニクス/テキスト解析
特別提供の概要
- 利用対象者
- 在籍する全ての教職員と学生(kyoto-u.ac.jp ドメインのメールアドレスを保有する方)
- インストールPC台数
- 無制限(1名何台でもインストールできます。同時起動台数の上限もありません。)
- 利用可能期間
- 2020/4/1 - 2020/8/31まで
- 利用可能なソフトウェア
- MathWorks社がAcademic向けに提供する全製品(約100製品)
- 詳細はMATLAB Portalサイトの「利用可能な製品の一覧を表示する」をご覧ください。
- オンライントレーニング
- MATLAB入門、Deep Learning入門など5コースをいつでも受講可
- MATLAB Portalサイトの「MATLAB と Simulink の使い方を学ぶ」から受講できます。
- 動作環境
- Windows, Mac, Linuxに対応
- 詳細はこちら
- webブラウザ
- 最新のGoogle Chromeを推奨
- 詳細はこちら
- サポート
- インストールサポート(MathWorksアカウント作成やインストール時のエラー等) :学生と教職員
- テクニカルサポート(製品操作方法などの技術的質問):教職員のみ
- MATLAB Portalサイトの「インストールについてご質問のある方は、MathWorks サポートまでお問い合わせください」にアクセスください。
- インストール方法
- 後述のMATLAB Portalサイトで「サインインして使い始める」から進んでください。
- その他の情報
注意事項
- 無償提供のMATLABは、提供期間が終わると利用できなくなります。
- ローカルに保存されたプログラム(mファイル)は、別のMATLABで動かすことができます。
- MATLAB Driveは5GBから250MBに縮小されます。
- 無償提供の期間終了後に京都大学のMATLABユーザーグループに加入した場合でもライセンス切替のための再インストールが必要です。
- ユーザーグループのライセンスはToolbox(拡張パッケージ)が限定されているため、切り替えても使えないToolboxがあります。
MATLAB無償ライセンス提供終了後のライセンスの取り扱いについて
MATLAB無償ライセンスの提供は2020年8月31日で終了しますが、インストール済のソフトウェアにつきましては、2020年9月30日まで引き続き利用することが可能です。(新規インストールは不可) 9月15日頃にライセンス利用期限切れを知らせるアラートが表示されますが、本ライセンスの更新はされませんのでそのまま無視してください。
以下は、ライセンス有効期間終了に伴うQ&Aです。参考として下さい。
Q1. アンインストールの必要はありますか? A1. MATLABをアンインストールせず、そのままにしていても問題ございません。アンインストールされる場合は下記をご参照ください。 https://jp.mathworks.com/help/install/ug/uninstall-mathworks-products.html Q2. MATLAB有償ライセンスを購入した場合、無償ライセンスでインストールしたMATLABをアンインストールせずに、有償ライセンスに切り替えることができますか? A2. はい、新規ライセンスでアクティベーションが必要ですが、そのまま引き継げます。 Q3. 無償提供の期間中に学生・研究者・教員が作成したデータについてはどのような取り扱いとなるのでしょうか。無償提供の期間終了後もそのデータを使い続けることができるのでしょうか。 A3. 無償提供の期間終了後は、MATLAB自体は使用できなくなります。 しかしながら、いままでに作成したプログラム(mファイルといいます。)はローカルに保存されますので、そのmファイルを、ご自身でお持ちのMATLABで動かすことは可能です。 ただ、1点注意点としては、MATLAB Drive(MATLABファイルの保管用のクラウドベースのストレージ)に保管されているファイルは、無償提供の期間終了前にローカルに移しておかれることをお薦めいたします。 他にも、ソフトウェア保守サービスが有効な MATLABをお持ちの場合は、最大5 GBのストレージを引き続き使用できますが、無償ライセンスのみ使用されている場合は、5GB→250 MBへ容量が減ります。 Q4. MATLABに関するサポートは継続して利用できますか? A4. はい、サポートページ (https://jp.mathworks.com/support/contact_us.html)をご参照ください。 Q5. たとえば、無償提供の期間終了後に、京都大学のMATLABユーザーグループに加入した場合、無償提供の期間中に利用したMATLABの環境をそのままもってこられるのでしょうか。 A5. 無償提供の期間中に利用したMATLABの環境をそのまま持っていくことは出来ません。ユーザーグループのMATLABライセンスは、ネットワークライセンスであり、再度、自身の端末へのインストールが必要です。 また、ユーザーグループのライセンスは、Toolbox(拡張パッケージ)が限られておりますので、無償提供のライセンスでお使いいただいたToolboxが存在しない可能性もあります。 使用されるToolboxが揃っていれば、"無償ライセンス"で作成したmファイルを"ユーザーグループのライセンス"で動かすことが可能です。
以下のサイトもご参考として下さい。
お問い合わせ
ご自身の用途でどのようにMATLABを活用できるか不明な場合や、ご相談がありましたら、 MathWorks営業担当者に直接お問い合わせください。
MathWorks Japan 文教営業部 山村 信吾 syamamur at mathworks.com (atを@に書き換えてください)
(最終更新:2020年8月17日)